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2017年07月24日 17:00
Category:05.県内のイベント・セミナー

佐賀NGOネットワーク第4回公開講座

 

佐賀NGOネットワークの第4回公開講座が22日、佐賀県国際交流プラザで開かれました。昨年9月、佐賀で活動するNGO12団体で結成。この日は、佐賀県ユニセフ協会と佐賀県海外協力協会の紹介に続き、難民を助ける会(AAR)の久保田雅文・佐賀事務所長が『感染症の予防』について話されました。久保田氏は感染経路を断つ「知(識)のワクチン」の重要性を強調した。

【まず佐賀県ユニセフ協会が活動内容を紹介】

 佐賀県ユニセフ協会は、世界の恵まれない子供たちを支援するため、募金活動や啓発活動などを行っています。協会では、マラリア予防の蚊帳などを送る活動も。“世界中で6億人以上が安全な水を飲めない。”“5900万人以上が学校に通えない。”“水汲みで学校に通えないため井戸を作る。”“学校にトイレがなく女子が学校に通えないため、トイレを作る”ことを支援しています。9月17日は、佐賀市立図書館において自転車で世界一周をした西野旅峰さんの講演会を予定されています。

 

【佐賀県海外協力協会が活動内容を紹介】

 佐賀県海外協力協会は、JICAボランティアのOB・OG会です。現在の会員数は164名です。県内の小学校などでJICAボランティアの経験などを伝える活動を続けています。この日は、新名真明さんが、同協会の活動内容と自らソロモン諸島で行った経験を話しました。

 

【AAR佐賀事務所長の久保田氏】

 今回のテーマ講座は、難民を助ける会(AAR)佐賀事務所長の久保田雅文氏が『感染症対策』について話されました。マラリアや結核、HIVの3大感染症のほか、蚊を媒介とするジカ熱やデング熱、マダニなど昆虫による感染症などの特徴を紹介。

 

【細菌・ウイルスの拡大図】

 近年は、インフルエンザ治療薬のタミフルに耐性のあるインフルエンザ株の出現など、細菌やウイルスと薬剤のワクチン開発などのいたちごっことなり、薬剤の副反応や副作用の問題点も指摘されている現状がある。

 このため、久保田氏は、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」の孫子の兵法ではないが、感染経路を断つ『知(識)のワクチン』の重要性を強調。治療よりも感染症を知る予防によって、年間40兆円という国の医療費の削減につながる、と話した。

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