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2017年07月02日 18:00
Category:06.多文化共生

佐賀市、BP内市街地の自転車利用環境を整備 ‼

 

 佐賀市は平坦地で通勤・通学などに便利な自転車利用が多い。近年の新たな住宅地の整備や大型商業施設の出店、学校の移転などに伴い、自転車の利用状況に変化が生じているため、既存の計画を見直し、今年3月に同市自転車利用環境整備計画を策定しました。

 

【自転車専用レーンが設けられている国道264号線】

 

 同計画では、『自転車利用者が安全に、便利かつ快適に、そしてモラルを意識できる走行環境の実現』をコンセプトに、①自転車利用空間ネットワーク ②自転車駐輪施設 ③社会環境-を施策の柱に自転車利用環境を創出することにしています。計画期間は、2017年~2026年の10年間。

 

 

 自転車利用空間ネットワークは、市内でも自転車利用が多い環状線に囲まれた概ね4km四方の範囲で計画。「歩道未整備で事故が多い」、「事業予定の路線」を条件に整備優先度が高い路線を「短期整備路線」(計画期間内)として選定している。

 

【自歩道を通る自転車利用者(中央大通り)】

 佐賀市が行った自転車利用者に対するアンケート調査によると、通勤通学における自転車利用(晴天時)は、学生・生徒の大半(71%)が自転車で勤学。一般の通勤移動では39%が自転車通勤で、自動車通勤(34%)をやや上回っている。また、佐賀市内の自転車関連の事故の発生状況は、2015年は468件発生。市内で発生した交通事故の約16%を占めている。

【自歩道の交通標識。自転車が通行できる歩道。歩行者優先が原則で、

自転車利用者は通行マナーを守りましょう!】

 

 自転車駐輪施設については、同市は通勤・通学向けの長時間駐輪施設と、買い物などの短時間駐輪施設に分け整備している。長時間駐輪施設は、佐賀駅周辺に大規模自転車駐輪場を整備済み。小規模駐輪施設は、需要に応じて分散配置を進めており、これまでJR鍋島駅と久保田駅に整備した。

【佐賀駅南口の駐輪施設】

 

 社会環境については、学校などでの自転車利用のルール・マナー指導や、レンタサイクルやコミュニティサイクルの仕組みづくりなどを実施・検討していく。レンタサイクルは佐賀駅構内で自転車友の会が実施中で、コミュニティサイクルは市内に複数の自転車貸出拠点(ポート)を設置し、利用者がどこでも貸出・返却できる交通手段。同市はコミュニティサイクルについては今後、導入必要性から検討する、としている。

 

【佐賀駅南口のレンタサイクル】

 

 佐賀駅南口のレンタサイクルは、民間の自転車友の会が運営。自転車6台(26インチ車4台、24インチ車1台、2人乗りタンデム車1台)を常設。利用料は1日(営業時間内)、24、26インチ車が500円、タンデムが900円。営業時間は平日8時30分~18時、土日祝日は17時まで。佐賀市観光協会によると、利用者は観光客や学生、外国人、仕事で来佐した人など。6台全て貸し出している場合は、近くの自転車店のレンタサイクルを紹介しているという。

 

ちなみに、「自転車安全利用五則」は、①「自転車は、車道が原則、歩道は例外」②車道は左側を通行 ③歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行 ④安全ルールを守る【飲酒運転の禁止/二人乗りの禁止/並進の禁止/夜間はライトを点灯/信号遵守/交差点での一時停止・安全確認】⑤子どもはヘルメットを着用-の5つです。このほかの自転車の交通ルールには、傘さし・携帯電話・イヤホン等の禁止などがあります。

 

(参考)(公財)仙台観光国際協会は昨年、多言語交通安全ビデオ『自転車ルール知っていますか?』を作成。対応言語は、英語、中国語、ネパール語、ベトナム語、やさしい日本語の5か国語です。5か国語に翻訳し、インターネットのYou Tubeで公開している。外国人の事故も増えており、日本における自転車の交通ルールを外国人にも分かりやすく伝えている。

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