06.多文化共生

2017年09月21日 20:32
Category:06.多文化共生

佐賀大学が「多言語パンフレット」を作成

 

 

 佐賀大学は、来日したばかりの留学生が安全に佐賀で暮らすための『多言語パンフレット』を作成しました。テーマは、地震、交通事故、病気、火事、不審者の五つ。それぞれ日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語、インドネシア語、ラオ語、クメール語などで表示。留学生を含む佐賀大学の学生が作成に携わりました。

 

【「多言語パンフレット」の表紙】

 

 2017地域志向教育研究経費事業のインターフェース科目「異文化交流Ⅲ」で、学生が作成。マイクロソフトイノベーションセンター(MIC)が見やすいパンフレットの作り方、佐賀県国際交流協会(SPIRA)が外国人地域住民の視点で見た防災について、各々講義・アドバイスした。

 

 「地震」の項目では、日本語・中国語・韓国語・インドネシア語で記載。震度別揺れの大きさや、地震が起きたときの対処の仕方(屋内・屋外)、火災・建物の倒壊・土砂崩れ・津波・地割れの表示。また、多言語で聴けるNHKラジオの周波数(76.1MHz)、電話がつながらない時のための災害用伝言板の活用、避難所の事前の確認などをイラスト入りで分かりやすくレイアウトしている。

 

【地震の際の避難所や避難方法などを記載】

 

 「交通事故」の項目は、日本語、中国語、韓国語、ラオ語で表記。事故に遭った場合の対応で、110番・119番通報し、伝える内容や必要な行動を記載。また、事故に遭わないための注意事項も。例えば、自転車の通行マナーでは、二人乗りや並進、携帯、飲酒、傘差し運転の禁止など。さらに、大学周辺で事故が多い場所を地図(イラスト入り)で分かりやすく注意を促している。

 「病気」については、日本語、英語、中国語で紹介。身近な病気のタイトルで、「風邪かぜ食中毒編しょくちゅうどくへん」を掲載した。「風邪」は、予防や風邪をひいたときの対処の仕方、セルフチェックの方法を記載。また、「食中毒」では、予防方法と食中毒になった時の対処方法を掲載。さらに、大学(本庄キャンパス)の保健管理センターを紹介。すべて無料で、外国語(中・韓・英)ができるスタッフがいるので安心して受診できる。ただし、土日・祝日は休み。

 

【火事の際の対応などを説明】

 

「火事」については、日本語、中国語、ベトナム語、クメール語で表記。消火器の使い方、緊急連絡先(119番)での伝え方のほか、火事を起こすもの(ガスコンロ、タバコ、コンセント・コード)の原因・予防・消し方を記載。また、火事が起こった場合の消化などの対応や自分で消せない場合の行動や逃げ方について説明している。

「不審者」の項目では、日本語、英語、中国語、韓国で表記。不審者への対策としては、「家に鍵をかける」、「自転車の二重ロック」、「防犯ブザーを持つ」、「イヤホンや ながらスマホをしない」「泥酔しない」「ネットで出会った人を信用しない」などを挙げている。また、事件の事例も紹介。警察など事件の際の相談・通報先の電話番号も記載している。

 

「多言語パンフレット」についての問い合わせは、下記へ。

〒840-8502  佐賀市本庄町1番地 

TEL:0952-28-8958(佐賀大学 学術研究協力部社会連携課内)

リンク先は、http://ccsap.saga-u.ac.jp/20170824-pa

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